昔、ある人にこんなことを教わったことがあります。

「わからなければ、わかるまで分けろ」と。

何かがわからないのなら、それがわかる段階に来るまで、それを分けていけ、ということです。

私たちは生きているといつも問題だらけに囲まれています。
特にビジネスなんかをしているとしょっちゅう壁にぶつかります。
時には、何が問題なのか、その問題自体さえ見えないこともあります。

そんなとき、その人が言うには、問題だって分けていけ、ということでした。
何が問題かわからないのなら、それがわかる段階までその問題を分けていけ。
そういうことをよく言っていました。

何が問題かわからずにただただボーっと考えていても、答はどこにもありません。
答えが天から降ってくるなんてこともありません。
いや中にはそんなときに天から降ってくるような天才肌の人は世の中にいるのかもしれませんが、少なくとも私のような凡人にはそんなことは起こりようもありません。

でも、問題をそのままにするわけにいかない事態もしょっちゅうです。
できることならそんなことは考えたくはないけれど、そんなわけにもいかないというのがビジネスの厳しい世界の現実です。

だからもう分けるしかないのです。
問題が何かさえわからないのなら、わかるまで分けていく。
そうすることで霧の中にあったものが、ほんの少しずつだけど見えていく。
そうやって問題を見つけていくという作業が必要なのです。

まあでもそうやって問題が見つかったからといっても、その問題を解決できたわけじゃないので、そこからまだまだ踏ん張らないといけないんですけどね。

でも、問題がまったくわからないのと何が問題かがわかるのは大きな違いです。
それこそ雲泥の差です。

何が問題かわかったなら、あとはそこに集中していけばいいからです。

たとえば事業をやっていて、どうも苦しい、毎月毎月、苦しい。
でも何が問題かわからないし、見えない、なんてことがあるとします。

でもそれを漠然と考えていても解決はできません。
何が問題かわからなければ、わかるまで分ける、これしかありません。

その問題は売り上げなのか、人材なのか、経費なのか、資金繰りなのか、
あるいは固定費なのか変動費なのか
あるいは新規の顧客がまったくないからなのか
リピート顧客がまったくいないからなのか
それとも価格体系がおかしくそもそも利益が出ない仕組みなのか
ビジネスモデルが悪いのか、競合が増えたのか
まわりの環境が変化したのか、人件費があがったのか
法律が変わったのか、仕入れ値があがったのか、
などなど・・・

考える糸口はたくさんあります。
そしてそれぞれに分けて考える必要があります。
分けて考えることで見えてくることがあります。
分けることでわかることがあります。

「何かが問題なんだよなあ」と漠然と思っていても、そのままではいっこうに解決しません。
何が問題なのかがわからなければ、わかるまで分ける。
そうすることで何が問題かはわかるのです。

でも何度も言いますが、問題がわかったとしても、そこで解決できたわけではないので
もちろんそこからがんばって解決する作業も必要なんですけどね。

ビジネスは、いつも厳しい世界なんですね。

今日もお読みいただきありがとうございました。